プロジェクトスタート時の計画書
私たちの場合、「2022年9月に撮影をはじめる」というのを初期目標にしていたので、それを起点に計画も立てていきました。
以前の投稿でも書いたとおり、計画を立てている本人(私)がまったくの素人なので、まずは各関係者に概要が伝わり、最低限決めなければならないことが入っていれば良いや!くらいの気持ちで作りました。
計画書に含めた項目はざっとこのような感じです。
- 管理系(Management)
- スケジュール
- 予算表
- 会議体・コミュニケーション方法
- ロジスティクス(輸送、宿泊、食事)
- アドミン系(Administration)
- 各種契約書・NDA
- 保険
- 脚本・シナリオ(Writing)
- 脚本
- ショットリスト
- ロケーション(Location)
- ロケハン
- 許可取り(撮影場所等)
- キャスト(Talent)
- オーディション
- リハーサル
- 制作クルー(Production crew)
- カメラ
- 照明
- 特殊メイク
- 音響
- 小道具
- 衣装
これらの大項目区切りで、責任者と、いつまでに各担当・手配先を決めるか、を詰めていきました。
用意しておいてよかったもの
仮のメインビジュアルと企画書(Pitch deck)
少ない予算、また映画制作の実績がないという私たちのような状況だと、プロジェクトに対し協力しようと言ってもらうためには、「なんか良さそうな企画だな」と思ってもらうことが重要です。
また、プリプロの段階で、結構いろいろな方とコミュニケーションをとる必要がありました。
そこで、早い段階から企画書をきちんと作り、メインビジュアルも仮で作成し入れて、高品質のプロダクションだと感じてもらえるようトライしました。
各所と交渉する際、この企画書のおかげでプロジェクトに対する理解が圧倒的に向上したと思います。
日本の映画業界ではどのように企画書を作るかわからないのですが、「Film pitch deck」で色々検索し、良さそうな構成やテンプレートを探して参考にしました(英語で企画書はpitch deckと言います)。
Adobe社のクリエイター向けSNS、Behanceなどは、かっこいいテンプレートを探すのにおすすめです。
映画専門用語の、日英の対訳表
もうひとつ、私を悩ませたのが、随時日本語と英語で書類を用意する必要があったことです。
翻訳も大変ですが、そもそも映画制作に関する用語がわからないという根本的問題もありました。
なので、知らない言葉が出てくるたび、対訳表に追記するようにしていました。専門用語に関しては、経産省とユニジャパンが出しているこちらの資料で勉強しました。
https://www.unijapan.org/producer/pdf/producer_321.pdf
(できるだけ)適当に作らない
今回紹介したような書類を作成していると、どこまで細かく作るか?と疑問に思ってきます。
慣れている方なら、ざっくり作ってスタートすればよいのかもしれないのですが、映画制作に初めて取り組む方は、「適当になっちゃだめだ!」と自分に言い聞かせながら作成することをおすすめします!(後から後悔するので・・・)
粒度が細かすぎるのも問題ですが、「何を今一番に決めなければならないか」「誰が責任者が、説明責任は誰がもつのか」「いつまでに何をやるか」が、最低見えるようになっていると良いと思います。